湖北〜新快速が開通すれば。

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11月8日は、湖北(滋賀県北部地方の呼称。同県を同県たらしめている琵琶湖の北部との意味合いも兼ねている)にある、地域密着型スーパーで、冷凍食品のデモ。

 

この店を初めて訪れたのは、私がデモンストレーターの仕事を始めて半年ほど経った2004年の夏。
当時は新快速はまだ途中駅の長浜止まりで、そこから北へは北陸線に乗り換え、それこそ田舎の各駅停車よろしく、ガッタンゴットンガッタンゴットンと向かったものだ。

 

新快速が滋賀県を超えて福井県敦賀まで開通した現在でも、長浜からは各駅停車だが、そこは新快速。以前のようにガッタンゴットンではなく、スィーッスィーッ。

 

その乗り心地とも関係あるのか、かつての風景全体が垂れ込めたような湖北独特の風情は、少しずつ変わってきている。
明らかに軽く、そして、いささか誤解を招く表現かも知れないけれど、「澄んで」きた。

 

これは、新快速が停車するようになった=遠方の地からも行きやすくなったことの影響だろう。
実際、ハイキング目的も含めた観光客は増えているみたいで、駅自体も、この日に降り立った木之本駅はもちろん、押し並べて粗末な木造舎だった湖北の各駅はきれいにリニューアルされていた。

 

湖北。
まだまだ地味な存在だけれど、特に戦国時代の歴史に関心がある人には興味深い史跡がたくさんあるし、伊吹山をひかえているからハイキングにもうってつけ。
もちろん、琵琶湖観覧もよかろう。

 

ついでに。
湖北名物と言えば、かのとり野菜鍋が知られているが、個人的には蕎麦がオススメ。
寒冷地ゆえの特権?
比叡山の蕎麦同様、伊吹山ふもとで栽培される蕎麦もコシがあって美味。
私は湖北で仕事をするたび、買って帰ることにしている(普通のスーパーで買えます)。

 

写真はJR木之本駅。