ポスト・コロナ時代の仏事は?

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(注)2020年12月25日に書いた記事。

 

昨日は、クリスマス・イブ。
もっとも、今年ほどクリスマスを感じない12月も珍しかった。
と言うのは、例年なら、12月の声を聞くや、街のそこかしこで「ジングル・ベル」やら「サンタが町にやってくる」やら「ホワイト・クリスマス」やらのクリスマス・ソングが繰り返し流れるのに、今年はそうでなかったからだ。
街のクリスマス・ディスプレイも、地味味だったしねえ。


さて。
知人の葬儀関係者、詳細にはお寺関係者によれば、コロナ禍のもと、法事はかなり減ったし、葬儀自体も簡素化されたそうな。


まあ、葬儀をしてもらう我々の側からすれば、こんな折、いたしかたがないのではないかとの思いもある。
ところが、葬儀をする側にすれば仕事だから、収入減は否めず、これはイタイわなあ。


とは言え、これがコロナ禍なる、あくまでイレギュラーな事態のもとでの一時的な現象なら、くだんの知人も
「ここは耐えどき」
と踏ん張り、未来に希望を託すことが出来る。
彼が本当に憂いているのは、この本来であれば「一時的な現象」に皆が慣れてしまい、コロナ収束後もそれが続いてしまうことだ。


「なーんや。葬式って本当にうちうちだけで簡単にすませてもええやん」
「法事も、参加するのは子どもや孫など、直系だけでいいのと違う? 兄弟やその配偶者や他の親戚も呼ぶとなると、皆それぞれ住んでいる場所や仕事の関係もあるから、調整が大変やし」
「法事も、もう回数を減らしたらええのんとちゃいます? お寺さんは残念やろうけれど」


コロナ禍の間にこういう考えが一般に広まってしまう可能性がある。
彼の危惧はここにある。


悲しいかな。この危惧は、私たち宣伝販売の世界にもあてはまる。
次回、詳しく述べたい。


写真は、カニを食べる真ん中の孫。