老舗だからって、伝統の上にあぐらをかいていてはダメ。

今日も大阪南部の百貨店で仕事。連続勤務3日目。


一昨日、所属メーカー店舗の向かい合わせにある老舗店の仕切りオバハンに、
「声出しの声がうるさい」
その他で、怒られた話を書いた。


で、昨日、そのオバハンと顔を合わすのが嫌という一因もあり、店舗所在場所から離れ、人通りが多い数カ所でチラシを配りつつ、商品と店舗場所と実施中のイベントの説明をした。


そこで気づいたことがある。
前を通るお客様方に
「いらっしゃいませ。いかがですか?」
「今日はこれがお買い得でございますよ」
「よろしかったら、(商品を)見ていって下さいね」
などとマメに声かけしている店舗と、ただ店員が立っていて、お客様が自店舗の商品前に足を止めた時だけ、蚊の鳴くような声と牛車なみのゆったりテンポで「上品」な(?)声をかけている店舗があることに。
私が感じた限りでは、少なくとも後者は老舗とされる店舗がほとんどだったな。


まあ、お殿様がいた時代から店舗をかまえていた創業ウン百年とかの店なら知名度もリピーターも相応にあるだろうし、店のイメージというかカラーも固定されていて、だからこそのプライドもあるから、今更ある意味での呼び込みである声出しなどする必要がないと考えているかも知れないけれど、そんなんじゃ新規客の開拓は難しいよ。


こんな時代だ。こちらからお客様に
「ウチはこんなんやってますよ」
と積極的にアプローチしないと、単に伝統の上にあぐらをかいただけの店であり、商品になってしまうのではないか。