難病の場合、罹患した本人を支える家族のケアも必要だ。

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昨日の記事で、消化器系のがんを患ったご主人を持つ仕事仲間(他社所属)が、ご主人の闘病中、幾度となくご主人に闘病生活からくるストレスをぶつけられ、彼女自身も心を病みかけた逸話を明かした。


昨晩遅くに(夫の症状を心配して)LINEを送ってきた娘にこの話をかいつまんでトークしたら
「こちら(嫁ぎ先)のお父さんもそうだったよ」
と返ってきた。


昨年に亡くなった娘婿のお父さんは、何年もの間ある進行性の病を患っており、症状が進んで身体が思うように動かせなくなると、その苛立ちから介護している娘婿のお母さんにキツい態度をとることがしばしばあったらしい。
ただ、お母さんは仕事(自営)をしていて、そのことでかえって気持ちが持っていたのだそうな。


難病の場合、もちろん本人が1番辛いのだが、支える家族もけっこうハードな状況に置かれているのだ。
経済的にも、治療費もろもろを考えると配偶者が仕事をやめて看病に専念できないケースも多く、配偶者も仕事その他で疲れているので、つい
「私(俺)だって精一杯やっているよ」
と返したくなる。
そこをグッとこらえるうちに少しずつ心身のバランスを崩していく。
さりとて、誰にでも言えることではないし、言っても解決するわけではないので、結局は1人で悩みを抱え込んでしまうのだ。


難病の場合は、家族のケアも必要で、そのためのネットワークが求められるね。


写真は、江戸時代の医師、華岡青洲の生家近くにて撮ったもの。
桃の花のピンクと菜の花のイエローが青空に美しい。