難病や障がいを持つ家族のためのSNS。

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(注)9月10日に書いた記事。

 

 

仕事仲間の1人に、2人目の子どもさんが障がいを持って生まれ、そのケアに必死で取り組んでいたら、ご主人が彼女を作って家を出て行ったと語った人がいる。

 


「んまぁー、何てひどい」
と、憤りそのままに私が叫んだら、彼女は
「いやいや。今となっては、向こうの気持ちもわからんでもないんよ」。

 


彼女によると、ご主人が勤めていた会社は、高収入ではある代わりに、ご主人が就いていた営業職は完全歩合制。
人当たりの良いご主人は営業成績優秀で、常に一定レベルの成契があったらしいが、、、彼女いわく、

 


「仕事のストレスはハンパなかったと思う。なのに、1日を終えて家に帰れば、妻は障がい児とまだ手が離せない上の子の世話に疲れて、部屋は埃だらけの散らかり放題。食事の支度も出来ていない。上の子どもはハラ減ったと泣き叫び、妻はボーッとして悲しそうにしている。妻の気持ちはわかっても、そりゃ嫌になるわな」

 


と、元ご主人をかばっていた。

 


うーん?

 


彼女、さらに続けた。

 


「2人ともまだ20代(大学の同級生だったそうな)でいろいろな面で未熟だったし、、、。現在みたいにSNSが発達していて、当事者ならではのアドバイスや医療についての情報交換が出来たり、愚痴も含めた話し合いの場がある環境だったら、私も夫も気持ちの上で違っていただろうから、家庭崩壊は避けられたかもしれないけれど」。

 


これは、わかる気がする。
人間は孤立してはいけない。どこかで自分以外の存在とつながっていないと、どんどん内向きになって、こもってしまい、入る情報も入らなくなってしまう。
難病や障がいを持つ家族の自助会が設立される目的は、この「つながり」もあるのではないかな。

 


SNSも、うまく利用すれば、そんな人にとってとても助かるツールだと感じる。
中傷誹謗やガセネタも多い世界だが、悩みを共有出来、互いに励まし合えるのは、大きなメリットだ。


らちなみに、彼女は離婚後は故郷に帰り、自営業の両親の助けを借りて子どもたちを立派に育て上げた。
障がい者である下の子どもさんも就職し、毎日、元気に出勤している。

 


なお!

 


この仕事仲間が元ご主人を悪く言わないことにも、心底、感動したものだ。
元妻として様々な感情は交差するも、子どもたちにとっては、、、やはり、モロモロあっても父親には違いないのだからねえ、、、。

 


写真は1番下の孫(3歳)。