重いのはイヤや〜高齢のお客さん。

今日は、京都・奈良・大阪の、ちょうど境目付近にあたる学園都市での、お米の宣伝販売。

 

ぶっちゃけ。夏場は米の売上、全般にイマイチなんだな。
とは言え、小麦価格の高騰でパンもうどんも高くなっている現在、値段面でも米を見直して欲しいわ、、、と心で思っていたら、それがお客様に通じたのか、今日の販売数は上々。
わーい、なのだ。


ただ、我が担当米のすぐ隣に並んでいた競合米を購入されたお客様の1人のセリフは身に染みたな。


その米は、失礼ながら担当米よりブランド力も低く、価格も100円高い。
しかも、担当米を買うと必ず2合分の同米サンプルがオマケとして付くのだが、そのことを考慮しても尚、その方は競合米を選ばれたのだ。
理由は、商品に取手がついていて持ち運びしやすいから。
「(私は)1人暮らしのバァさんやからね、食べる量は少ない。けれども、2キロの米は割高なんで、いつも5キロを買う。としたら、100円くらい高くてオマケがなくても、持って帰るのに楽な方がええねん。重いのはイヤや」。


ううむ、、、。
実は、担当米のパッケージにも、取手ではないが持ち運びに配慮した仕組みがあった。
あったが、パッと見はわかりにくいし、わかっても、持ちやすさという点では、競合米が完全に上。


高年の一人暮らしが増えている昨今。
この「重量」を、メーカーはもっと考慮に入れてもいいと思う。


と言うのは、後期高齢者に入ったばかりの私でも、数年前から、1ℓかそれ以上の調味料やら飲料やらを持って歩くことを負担に感じ始めたからだ。


宣伝販売の仕事を続けてきた人なら、1度ならず経験があろう。
「米でも酢でもつゆでも容量が多いもの、栄養ドリンクなら10本セットよりケース買いを(お客様に)すすめよう」
と、派遣会社やエージェンシーから指示されること。


利益を考えたら、確かにその通りながら、、、ちょっと考えて。
そんな指示を出す人は、決まって30代40代の働きざかり。客観的に見れば、まだまだ気力体力、共にある。
あればこその
「容量が多いものをすすめて」
なのだとは百も承知で、やはり提言したい。
「あなたたちが想像している以上に高齢化は進んでいる。ならば、それに対応する販売方法があってもよいのではないの?」
と。