デモンストレーターはサボるもの? 刷り込みイコールレッテル貼りの怖さ

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(注)10月5日に書いた記事。

 

以前、

「(仕事の)依頼主から必須とされている、デモ実施場所での売場写真を撮っていたら、その店の従業員に本来の仕事を疎かにしているように言われた」

と書いた。

この話を、先だっての現場(大阪府内の大型店)で、試食調理室で作業をしながら仲間たちに話したら、皆さん、おありなのね、似たような体験。

 


「あるある、そういうこと! 私も、10時から18時という通常のデモより始まりも終わりも1時間あとにずれた案件を受けた時、10時20分頃に店に入店したら、遅刻と勘違いした担当者に顔を合わすなり怒鳴られて」

 


「ウチは、〇〇ソースの時にメチャ怒られたで。試食メニューが出来上がるまでに時間がかかるレシピで、それも煮込まなあかんから試食調理室を出られへん。そしたら、店のオッさん(売場担当者のこと)が試食調理室にやってきて、何をトロトロしとるんやと。その言い方が、デモンストレーター同士おしゃべりしているから遅いんやみたいなニュアンスで、思わずカチンと来たわ」

 


あと、デモ担当商品の定番売場(その商品がいつも置いてある場所)での数をカウントしていたらとか、その競合商品の価格を調べに行っていたらとか、業務上での必要なことを仲間うちに尋ねていたらとか、もうざっくざくの頻度でサボタージュととらえられている。

これをどう考えたらよかろう?

 


1つ1つ検討してみれば、メーカー、派遣会社、店舗本部、実際にデモを行う現場である店舗、この4者の連絡がじゅうぶんに出来ていないことの他に、立場と職種が異なるゆえのデモンストレーター業務、並びにその日の案件作業への情報と認識不足があげられる。

 


さらに、この重大な一点を忘れてはいけない。

それは、一部の店舗担当者の意識の底に

デモンストレーターはサボるもの」

との刷り込みがあること。

この刷り込み=レッテル貼りが消えない限り、上にあげた諸々の誤解は、今後も続くことだろう。

 


デモンストレーターばかりではない。


営業マン(ウーマン)だって事務員だって専業主婦だって、「サボる」だの「誰でも出来る」だの「お気楽」だの、いろいろな刷り込み=レッテル貼りに悩まされているよね。

 


「刷り込み=レッテル貼り」。

これが拡散すると、職業のみならず、学校、企業、地域などなど、社会全体に影響を及ぼし、ひいては国籍や人種、思想にも飛び火して、世界的な問題となる(1つ例を出すと、よく言われているよね、黒人は身体能力に優れていると。でも、運痴な黒人もいるはずだ)。

それなのに、ややもすれば、様々な場で人間(ひと)は、レッテルを貼りたがるんだな、、、。

なぜだろう?

 


写真は、真ん中の孫。