事故って十日以上が経つ。仕事をはじめ、日常生活は不自由しながらも何とか切り回しているのだけれど、いやはや......。
当然だ。左膝に力が入らないのだもの。そのぶん、無傷の右膝でおぎなっているわけだが、膝は「二本足で立つこと」の基本。どちらも正常に働いてこそ、その機能を存分に発揮する。
さて、アクシデントに見舞われたのを機会に、登録している派遣会社四社の就業規則にあらためて目を通してみた。
労災保証があるのは、業界老舗の一社だけだった。残りの三社は記載すらない。ということは、仕事関連で何かあっても何もしてくれないということだ。
ううむ......。最近はサーカス団員やミュージシャンにも労災がある。
働く者として、当たり前すぎるほど当たり前の権利だ。
事実、「私たちの仕事は、一頃の日雇いみたいな形式だからか、そういうもの(労災)はない派遣会社もあるんです」と話すと、「ええっ」
と驚かれることが多い。
自分で自分を守るしかないのだ。このさいである。保険を見直そうと決めた。何があるかわからない人生に責任をとるのは、けっきょく自分だ。