会社、つぶれやしないですかね?

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「私の(所属する)派遣会社、つぶれやしないですかね?」
現場が近くだったことから知り合った同業者からメールが届いた。
「本気で心配していますよ」。 


「ん? どういうこと?」
とクェスチョンメールを送ると
「だって、コロナ騒ぎで資金繰りが苦しくなっている中小企業がいま多いじゃないですか。その中に人材派遣会社も入っていると思うんですよ。人材派遣業は小規模でやっているところがほとんどだし。私が登録しているところなんかは、社員は社長1人ですよ」。


ああ、そういうことね。


彼女が危惧するのもわかる。デモンストレーターなどの販売派遣のみならず、工場派遣でも事務派遣でも、製造のための部品が手に入りにくいとか業務がテレワークになった(派遣は除外)とかの理由で仕事が激減しているはずだから、収益も減っている。
にもかかわらず、家賃や光熱費その他の経費、さらに従業員がいれば給与も支払わねばならない。
そのマイナス分。政府や地方自治体による助成金や無利子で受けられる融資額を充てたとしても、とうてい足りないはずだ。
人材派遣業も含め、基礎体力が乏しい企業がどこまで耐えられるか。


もっとも、これは、私たち個々のデモンストレーターも同じ。労働上の身分は「日雇い」であるデモンストレーターは、税務では「個人事情主」として処理されるのだ。


脆弱な基盤の上に特殊な形態で成り立つデモンストレーター業。その全体像をあらためて受け入れ、今後の就業イメージを組み立てていかねばならない。


まあ、特殊なだけに柔軟性もあるし、何より自身の生活体験を活かすことができるから、いざという時の備えさえあれば、特に女性にはとてもいい職業なんだが。


写真は、鴨川。
ウィルス感染リスクは極めて低い川べりですは、もう見事なまでに誰も歩いていない。