腹立たしい話 その5

(続き)

で、知らない方が多いのだけれど、私たちは、仕事をする際には店にただの一円も金をもらっていない。ギャラはメーカー払いだ。私たちは、店の「取引先」として宣伝販売をするのだ。

横柄な店舗関係者は、パワハラの認識が行き渡った今なお、いる。
そういう人はアタマ、良くないんだよね。我々や我々の家族、友人知人に対して店舗全体のイメージを悪くしているんだから。
そう! 愉快な思いをした時のように不快な体験をしても、人は、わけても女は、回りに喋るよ!
「へえ! そんなん?」
聞いた人は、また別の人に喋る。
その店舗で働いている99%の人はいい人でも、そのたった一人のために、
「へえ! そう? そんなん?」
になってしまうのだ。

現に、私が駆け出しの頃、よく段取りの進め方などを教えてくれた某ベテランマネキンさんは、
「私はあの系列店舗だけには今も絶対に行かへんよ。昔、エラそうにされて、それが身に染みているからね。私らかて人間や。何度心でそう叫んだことか!」
と、話す。

とはいえ、人間、立場の弱い人には上から目線的な振る舞いをしてしまうのが一般的。だからこそ、派遣で来ているお掃除のおばさんとか警備のおじさんなどに心から「ありがとう」と頭を下げる店舗管理職は立派だと思うのだ(終わり)。