携帯の中もモノでモノでモノで、、、デモンストレーター世界のネット化

「モノでモノでモノで、、、」のアリサマと格闘した引っ越しが終わって一週間。
今度は、携帯の中が「モノでモノでモノで、、、」のアリサマとなり、ネットも含めた通信環境がトラブってしまった。

巷にすっかり定着した断捨離は、どうやら携帯にも当てはまるようだ。
派遣会社からの仕事の依頼はもちろん指示書ですら携帯で送られてくることが多くなり(添付ファイルの形をとる。そこから業務報告書もダウンロードし、必要事項を打ち込み、レシートなどの画像も添え、携帯で送信する)、デモンストレーター側も派遣会社に携帯で撮った現場写真を提出しなければならないケースが増えた今日(こんにち)では、よほど意識してメールや写真を定期的に整理しないと、携帯の中はすぐに一杯になってしまう。

それにしても、7年前に前々住所から全住所に引っ越したときは、少なくとも携帯の中は「モノでモノでモノで、、、」ではなかった。
仕事関連の意思疎通にもまだまだファクスや電話、郵便を利用しており、携帯を使うのは緊急の場合か入店連絡の時くらい。現場写真の撮影を求められることも稀だった。
奇しくも、この7年前の引っ越しを機に私はスマートフォンデビューをしたのだけれど、ほとんどの同業者はガラケーで、しかも電話とメールのツールだけ活用している人もたくさんいた。
それでじゅうぶん間に合っていたのだ。

7年間で我々デモンストレーターの世界でも、ネット化が確実に進んだと、痛切に感じる。
いささか強引に言ってしまえば、ネットを使える環境にいるかいないかで、デモンストレーターたちにも序列が出来つつある。
現に、遊びに来た孫娘さんに教えてもらって、先日ようやくメールの送受信が出来るようになったと語った同業者は、昨年、私にこう嘆いたことがある。
「私は、正直、ファクスも面倒な昔の人間なんで、仕事の依頼はほとんど電話で受けている。で、ここ二、三年、依頼される仕事の内容が明らかに悪くなってきた。現場が遠かったり、試食メニューがものすごく手間暇かかるレシピだったり、販売が難しい商品だったり。これって、もしかして、メールとかが使える人にまず打診して断られた仕事を私たちにまわしているのかしらね?」。
ううむ???
残念ながら、彼女の想像は当たっているだろう、、、電話よりメールの方が通信料が安いし、業務指示書にしろ報告書にしろ、郵送料とネットでの送受信代を比較すれば、、、ね!
派遣会社も経費を節減したいのだ。

デモンストレーターの業務は、フェイス・トゥ・フェイスのアナログコミュニケーションが基本。
そんな世界にもネット化が押し寄せているとは、本当にスゴい世の中になったものだ。