子どもでもコーヒーを飲む現在

昨日も前日に続き、京都府の某店でアイスコーヒーのデモ。やはり、無糖と微糖、二つのタイプをお客様に飲み比べしていただいた。

驚いたことの一つに、小学生の試飲数が案外と多かったことがある。

「わっ。コーヒー」
と、デモを察知したボクなりワタシが、親より早くデモ場所に走り寄ってくる。
「おばちゃん、ちょうだい」
「えっ?」
私は一瞬ひるむ。
「これ、コーヒーやで。大丈夫かな?」
「大丈夫。大丈夫」
「そお? でも、おばちゃん、ボクらのお父さんやお母さんの許しがないと、飲ませてあげられへんねん。アレルギーのこともあるし」
「アレルギーなんて、あらへん」
こんなやりとりをしているうち、当の親もデモ場所に到着。
私は尋ねる。
「お母さん(お父さん)、こちらはコーヒーですが、お子様に飲んでいただいてもよいのでしょうか?」
「ああ、かめへんよ。毎朝、パンと一緒に飲んでいるさかいに」
「は、毎朝、ですか」
後の展開はご想像にお任せする。

もっとも、大阪市で小学校教員をしている娘も言っていたな。
「小学生でも、コーヒーを飲んでいる子は珍しくないよ。ブラックで飲む子もいる。だって、大人でもキョーレツと感じる炭酸水をゴックゴクの子もいるくらいだもの」。
ううむ、、、。
もしかして、これも「時代の流れ」の一つなのかなと、思えなくもない。

四年か五年前だったか。
奈良県の某店でデモした「超辛」のキムチ鍋が、小学生とおぼしき子どもたちにことのほか好評で、立ち合ったメーカーの営業共々びっくりしたことがある。
「最近の子どもの味覚は、我々が子どもだった頃の子どもの味覚とは違うんですかね」。
業務終了後、最寄駅まで自社の車で送ってくれた彼は、私に言った。
「あの味は、はっきり言って、大人でも辛いとおっしゃる方が少なくない。だからこそ、それが好きな人は病みつきになるんですが、、、」
「私の想像ですけれど、きっと、生まれた時からいろいろな味に囲まれているから、味覚もバラエティに富むようになっていると思うんですよ。昔みたいに、子ども=甘味とひとくくりに出来なくなっているのではありませんか」。

こんな小さな事柄からも現代の子どもを取り囲む断面が見えてくる。

写真は、昨日の現場の駐車場。

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