仕事を断る勇気

一昨日、また仕事依頼が二件入ってきて、いずれもお断りした。
「もったいない」とおっしゃる方もいそうだし、実際に仕事依頼があることは感謝すべきことなのだが、受ければこちらは過密スケジュールとなって疲労がたまり、「イイ仕事」は出来ないから、結果的に周囲にも悪影響を及ぼす。
「断る勇気」って、やはり必要なのだ、、、自分のためばかりでなく、他人のためにも。

とは言え、状況が切迫詰まっている場合には、そうはいかないんだよなあ、、、ここいら、それなりにそれなりの状況を経てきた私には、痛いほどよくわかる。

いつぞやの現場で帰りが一緒になった、普段は別の仕事をしているというシングルマザーの同業者も話していた。

「娘たちがまだ小さいのでパートでしか採用してもらえず、、、当然、それだけではやっていけないから、お休みの日はこうやってデモンストレーターをしているんですけれど、これから娘たちにもお金がいるし、本当に1円でも多く稼がないといけない。だから、仕事依頼があると、つい受けてしまうんです」。

彼女、結婚生活の末期、すなわち離婚するまでの数年間は人には明かせないくらいに悲惨な時期で、経済的にもすっからかんになったと語る。
「私と同じ思いを娘たちにさせたくない。私は、女は家庭にいるべきの方針の両親のもと、ノホホンと生きてきたから、学歴だけあって何の特技も資格もなく、、、。
娘たちには、何があっても自分で子どもを育てていけるだけの能力なり技術なりを身につけて欲しい。その為には、教育が大切。教育には、お金がいるよね。稼がないと」。

確かに。
でも、、、親かお金をかけて高い教育を与えたからとて、それで与えられた子の生活力というか、サバイバル力が強まるのかというと決してそんなことはないし。

ううむ???