自己評価が低い人が自信をつけるには~自分の持ち味を身につける

自己評価が低い人が自信をつけるには「小さな成功体験を積み重ねること」と前回の記事で書いた。
あわせて、「自分の持ち味を身につけること」も提唱したい。
他人と比較するのではなく、誰あろうこの私だからこそと皆に一目置かれる存在、すなわちオンリーワンを目指すのだ。

ここで少し話はそれる。
歌謡史にさんぜんと輝く作詞家、阿久悠が、自分も審査員をつとめていたテレビオーディション番組「スター誕生」から晴れてデビューすることとなった森昌子の売り出しに苦慮したことを、皆さんはご存知だろうか?
苦慮の一因は、森昌子の「地味さ」にあった。まだ中学生のせいか、それまでの新人歌手に必ずといっていいほど備わっていた華やかな雰囲気が、彼女にはない。よく言えば「素朴」、悪く言えば「もっさり」。が、歌わせてみると実に艶のあるイイ声を出す。この声を前面に押し出す何か良い売り出し方はないものか。
案が見つからないままテレビ視聴者からの森昌子への激励のハガキを読んでいるうち、阿久悠はひらめいた。
「僕たち私たちみんなでスターにしてあげる、こう聴衆に思わせる。こんな(売り出し)方法もあるのではないか!」
かくして、森昌子の売り出しキャッチフレーズは、「あなたの隣の同級生」と決定。
あとは、知られている通り。
マイナスかと思われた森昌子の地味さは個性となり、強味ともなり、ビジュアルで判断されないぶん、彼女の歌のうまさをいっそう際立たせたのである。

森昌子の場合は芸能人である立場から他人がキャラクターを引き出してくれたけれど、一般人の我々はそんなわけにはいかない。自分の持ち味は自分で見つけ、自分でまわりにアピールしないといけない。
「持ち味ったってなあ、、、。そう簡単にわかるものじゃないし」
と嘆くあなた。
あるんですよ、あるんです! たやすく自分の持ち味を見つける方法。
それは、あなたの販売活動をかえりみるところにある。
冷静に振り返ってみてね。
あなたは、どんな方法でお客様に商品をおすすめした時に買っていただけることが多いですか?
この答が、あなたの「持ち味」なんですよ。