体型の変化~美容より健康面から

4歳になる上の孫を連れての、和歌山は加太への日帰り旅(娘のプレゼント)。
どこまでも青く広い空と海を眺めながらのビールと魚介料理、そして、食事後の温泉も絶品ものだった。

それとは別に、温泉に入らんと更衣室に入った我が目に飛び込んできた、衝撃的な光景。
服を脱いだ、恐らくは私と同じアラカン世代の女性三人組の裸体。
肩から、腕から、乳房から、背中から、腹部から、臀部から、肉という肉が垂れている。
その様、あたかも溶けかけのソフトクリームみたい。
「ん?」。
思わず我が出腹をなでてしまったよ。
「アンタ、可愛いもんやん」。

ソフトクリーム三人組。底抜けに明るい。
温泉に浸かっている時も、ずっと喋っていた。
愚痴や他人の悪口ではない。美容情報やら日帰りバス旅行の情報やら。

温泉から上がると、入念にメーク。
ここでも口は動きっぱなし。
「そこ(温泉の手洗い場所)に置いてある、古い皮質がポロポロ落ちるって書いてあるパック、試してみた?」
「ううん」
「やってみ。ホンマ、エエで」。

いいねえ、こういうの。
体重の増減や体型の変化に一喜一憂し、
「痩せなくっちゃ」
と、悲愴な心意気でジムに通ったり、ジョギングしたり、ダイエットに励むのではなく、半ば開き直った姿で
「私は私。肉が垂れていようがいまいが、私の勝手やん。世間様に迷惑かけているわけやなし。人生、楽しみましょ」
と、世を謳歌している姿。
「トシより若く見えることが自慢の美魔女ブームなんかぶっ飛ばせ」。
こう言わんばかりのパワーがある。
これも生き方の一つ。

とわかりつつ、私自身は、美容面よりは健康面から、体型にこだわりたいと思っている。
それを理解してくれた、下着売り場の店員さんのトークが素晴らしかった。
販売職の地位は社会的に低いとされてきるが、どうして。
少なくとも下着の販売には、高度の専門知識が必要よ。
次回に紹介する。

写真は、加太の海の情景の一つ。

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