トマトソース、買う? 作る?~手作りの良さ

こちら近畿方面では、豪雨は一応おさまっていた8日の日曜日、滋賀県南部の某市で、トマトソースの宣伝販売を担当した。

このトマトソース。大手食品メーカー、K社が手がけ、同社の「大ヒットにしてロングセラー」でもある商品の一つ。既に下味がついているため基本的に味付け不要であることと応用範囲が広いこと。この二点を主なウリとしており、求めやすい価格ともあいまって、デモすれば一定数は必ず売れる。

確かに便利だよね。野菜なり魚介なり肉なりを軽く炒めてこのソースで煮込むだけで、ハイ、一品出来上がり。コンソメだのクッキングワイン(我が家は普通の料理酒を使っちゃう)だの、味付けしなくていい点も気楽。
それを承知で、トマトが安く手に入った時には、思い切って自分でトマトソースを作ってみてはいかがだろう?

玉ねぎとニンニクのみじん切りを炒め、ざく切りした湯剥きトマトを加えて煮る。好みの濃さに味をつけ、あればバジルを細かく刻んで散らす。
率直な話、時間がかからないわけではないし、費用の面からも市販品を買った方がずっとトク。
とは言え、自分で作ったソースにはそれなりの「味」があり、作っている最中の「キモチ」も美味しさにプラスされる。
想うに、手作りの良さって、これなのでは?
「どんなのになるかな?」と、期待と不安を織り交ぜながら出来上がるのを待つ間の、あのワクワク感、ドキドキ感。
これは、お金には変えられない。

不幸にして、思い通りの味にならなくてもかまわない。
二度、三度と作るうちに、うまく作るコツが呑み込めてくる(そういうのも、手作りの楽しみ)。
今日日、ほとんどのソースやタレは店で売っているけれど、そういう時代だからこそ、たまには自分で作って「自分の味」を追求してみても悪くないのではないかな。