請負仕事をキャンセルされた場合~労働者に支払われるキャンセル料は?

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月曜日の朝、登録している派遣会社の一つから、電話がかかってきた。
「明日にお願いしていた仕事なんですが、メーカー側の都合により、急遽キャンセルとなりました」。

ふうっ。きっとデモ担当商品の納品ミスか何かだわ。
予定を組んでいたこちらは、のぼりかけていたはしごを外された気分。

ただ、このメーカー、
「こちらの不手際なのだから」
と、直前キャンセルによる我々デモンストレーターの損失分は100パーセント保証すると言う。
良心的なんだ。

「あら? そんなの当然じゃなくて? こちらはその仕事をするために身体を空けていたのだから」
とおっしゃるあなた。
いえいえ。
業務形態が基本的に日雇いであるデモンストレーターの場合は、必ずしもそういう「良識」は当てはまらないんですよ。

直前キャンセルや当日キャンセルが発生した場合、本来なら、すなわち依頼されたデモを予定通りこなしていたなら、我々が受け取ることの出来たギャラをどこまで保証してくれるかは、デモ依頼メーカー、またはそこと我々を仲介する派遣会社によって、大きく異なる。

今回のケースのように100パーセント保証してくれるところもあれば、半額のところも、30パーセントのところも、あるいは全く保証してくれないところもある。

「全く保証しないなんて、ひどいね。旅行やホテル、飲食店だって、何日か前からキャンセル料が派生するのに、、、」
そう。おかしいね。

おかしいが、その旅行やホテル、飲食店とて、キャンセル料なるノベルティがきちんと機能しているかどうかは、大いに疑問。
案外と建前だけに終わっているところも多いのでは?(その意味では、予約をクレジットカードでしてくれるお客さんはありがたいよね)。

請負仕事のキャンセル料。
法律である程度の決まりを作ることは出来ないものか?

写真は、自宅から50分くらい歩いたところにある銀閣寺近くで写したもの。