家事は科学〜ADHD主婦が思うこと。

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(注)5月16日に書いた記事。

 

このブログでも幾度か書いているように、私にとって、料理は理科の実験の延長。イコール科学。さればこそ、非日常で楽しい。


これに気づいたのは、この試食販売の仕事を始めてから。
調理が必要な業務の場合、事前に派遣会社なりエージェンシーなりが、試食メニューのレシピを送ってくる。メニューが普段あまり作らない内容なら、デモ実施前に家庭で予行演習するのが大半のデモンストレーターで、ここで計量カップなり計量スプーンなりスケールなりキッチンタイマーなりが大活躍する。


分量にしろ時間にしろ、「測って」「数値であらわす」ことで完成する一品。
実行していると、料理を作ると言うより、理科の実験をしている気分になってくる。
そこに、
「女だから」
「主婦だから」
なるジェンダー圧力による「やらされている」感はない。


「やらされている」感がないのだから、実験が仮に失敗しても、落ち込まない。
まして
「私は女としてダメなんだ」
と、低い自己肯定をしたりしない。
失敗も学びの一つ。そこから何かを得て次に繋げたらよいのだ。


料理に継ぎ、大の苦手である掃除にも「実験」感は浸透しつつある。
残念ながら、掃除の前段階である整理整頓には、まだ実験感は応用出来ていないのだけれど。


写真は、コンビニなどでよく見かける塩卵。
これも、最初のレシピ通りに作ったら物足りなかったので卵の茹で時間を10分から7分に短縮し、塩を大さじ一杯分足した。
計量カップに入れた塩を溶かそうとかき回しているうち、小学校5年生だったか、塩と砂糖を溶かす理科の実験を思い出した。


ADHDの傾向が多分にある私は、自分なりに一生懸命に取り組んでいるのに実の両親や夫からすらも、料理や掃除についていろいろ指摘され(あちら側に悪意は全くない)、女であることに自信が持てず、歪な人格となった。


家事は科学。
このことをもっと早く知っていたら、、、。
でも、時計の針は巻き戻せない。