納豆カレーからインドの豆カレーを考える。

(注)9月21日に書いた記事。

 

納豆のデモで印象に残っているのは他にもある。
納豆カレーである。


何のことはない。出来上がったカレーに納豆を混ぜ込む(出来あがる直前に)だけ。
ただ、デモンストレーション自体は、納豆を宣伝販売する目的で請け負った関係から、カレーライス(チキンカレー)の上に納豆を乗せて提供した。お客様の手でカレールウと納豆を混ぜ、食べていただく形をとったのだ。


味は大好評。納豆が得意でない人も、カレールウといっしょにすると臭いや粘りが気にならなくなり、すっと口に入る。
仕事の関係で家族そろってインドから日本に来ていると語った男性は、
「これ、インドの豆カレーの日本版ですネ」
と口元をほころばせた。


聞けば、豆カレーは、インド人にとっては日本でいう「おふくろの味」的な存在。宗教上の関係か、インドにはベジタリアンも多いので、そんな家庭ではタンパク源として豆がよく食べられるのだそうな。
「いろいろな複数の豆を入れます。私たちはベジタリアンではありませんから、チキンも入れますけれどネ」。


はあ、、、野菜と豆だけの、あのカレーね。
遠い昔、自然食品を扱うレストランで食べたことがある。
正直、水っぽいと言うか味がぼやけていると言うか、あまり美味しくなかった印象がある。


いやいや。ルウの段階からして動物性素材を用いることがなくても、スパイスの工夫次第で美味しいカレーを作ることは、不可能ではないのかも知れない、、、本場のカレーはね。
実際、本場のインドカレーの作り方、ちょっとググればレシピはたくさん出てくる。


ただ、ここで、
「作ってみよう」
との気持ちにセーブをかけるのが、やはりスパイス。
クミンシードくらいならともかく、他のあまり聞き慣れないスパイスの数々。
使い切れる自信、あります?
下手をすると、カレーを作ったが最後、戸棚の隅で場所だけ占領してしまう可能性もあるような、、、。