料理と色彩感覚。

(注)9月22日に書いた記事。

 

納豆と麺類のコラボも数えきれないほど担当した。
納豆うどん、納豆そうめん、納豆そば、納豆パスタ。
いずれも好評だったが、特に人気があったのが、納豆そば。


これは、味が理由ではなく、納豆とそばとそばつゆの色調(トーン)が、たまたま一致していることによるビジュアル効果だと思う。
納豆の橙色(だいだいいろ)、そばの灰色、つゆの茶色。どれも、鈍さを感じる橙色であり灰色であり茶色でしょ。
インテリアもそうだけれど、料理も食材間の色調(トーン)がそろっていると自然なものに感じられ、補色効果(例えば赤いマグロのつくりに緑のわさびを添えると互いに色が引き立ち、より美味しそうに見える)とはまた別の次元で見栄えがよくなるのだ。


つまり、色彩感覚を磨けば、組み合わせる食材や料理を盛る器やテーブル上の小物などを一工夫することで、出来上がった料理を美味しく見せることも可能になるということ。
このテク。実は、私たちデモンストレーターもしばしば使っている。
そりゃ、そうだ。美味しそうに見えたら試食数も伸びて、そのことが売上につながるからねえ。


食のデモンストレーションは、こんなことも気付かせてくれる。