同じ街でも、仕事で行くのと観光で行くのとでは、違う。

f:id:ellenyannyan:20220116184852j:image

 

1昨日に書いた記事で、遠方ゆえに依頼を断るつもりだった京都府舞鶴での仕事を、娘さんに
「お母ちゃん、悪い面ばかり見ないで、半分旅行するつもりで引き受けたら? 交通費はメーカーが出してくれるんやし。舞鶴は何かきっかけがないとそうそう行けるところやないよ」
と助言され、最終的に請け負った同業者を紹介した。
その話をもう少し。


京都から特急に乗った彼女。
通り過ぎる風景を眺めていると、自然と旅行気分が湧いてきたとか。
「特急って座席がゆったりしているし、窓を流れるスピードがちゃうやん。不思議やな。あれだけでちょっとイイ気分になれる」。


綾部で各駅停車に乗り換え、舞鶴まで一路。
「途中の景色が、ホンマ、一昔前のドラマみたいで。わあ、よその土地に来たなと、しみじみ感じた」。
おかげで、そこでも旅行気分を味わえた。


昼食は濃いめの舞鶴ラーメン。残った昼休憩時間を利用し、現場でもあった店で舞鶴名物とされる「舞鶴かまぼこ」を土産に購入。
旅行気分はますます高まった。


担当商品の売上も上々で(私の体験からも、一般に舞鶴、綾部、福知山方面での売上はそこそこ。試食してもらったらかなりの確率で買ってくれる)、無事に仕事を終えて最寄りの東舞鶴駅に着いた彼女は、駅に置いてあった観光用チラシやパンフレットをたくさん持って帰った。
「今度はプライベートで来よう。その時の参考にしよう」
と。


彼女が、その時の舞鶴行きから強く感じたことは
「見るもの聞こえるもの触れるもの口に入るものがいつもとは違う。それだけでじゅうぶん旅になる」
ということ。


わかる!
旅は非日常。名所巡りをしたり土地グルメ三昧といかなくても、普段とは異なる環境に自分を置いてみる。
これこそ、旅の醍醐味のはず。


ところで彼女、それからざっと1年後、実際に舞鶴にプライベート旅行をした。ご主人とバスツァーに参加したのだ。
「あらためて思うたワ、仕事で来るのと遊びで来るのとは違うと。まあ、どちらにも良さがあるね」。


そうなんだよね。
歴史好きの友人と、仕事でよく訪れる湖北方面をプライベートでまわったことがある私には、こちらの感想もよくわかる。


次回は、ここいらのことをもっと突っ込んで話そう。


写真は、京都上京区の引接寺ではの閻魔さま。
今日は初閻魔の日なのだ。