(注)2021年12月16日に書いた記事。
「もう少し薄かったら、ありがたいんだけどな」。
これは、私が尿漏れ用パッドやオムツの宣伝販売を担当している時、お客さんから最もよく聞いたセリフである。
「今の厚さでは、ショーツの上にフィットしたパンツを履いたら、どうしてもヒップラインに影響が出る。それが、ちょっとね」。
ああ、わかる、わかる。
私もそれは実際に尿漏れパッドなりオムツなりを身につけて感じていた。
反面、
「薄くしたら、吸収力が落ちるのかな? だとしたら、仕方ないか」
との思いも。
ともあれ、お客さんの意見はきっちりと業務報告書に書いていた。
いつ頃からか!
パッドのみに関してだが、従来の半分ほどの薄さでありながら尿の吸収力はほとんど変わらない製品が出来たのは!
「これなら、スキニーパンツを履いてもわからないかも」
と、さっそく飛びついた。
同時に
「メーカーは、私たちが書く業務報告書をきちんと読んでくれているのだな」
と、とても嬉しかった。
と言うのは、仕事を振ってくれる派遣会社やエージェントは、あくまで「人選担当者によっては」の条件付きで、ややもすれば売上数ばかり問題にするからだ。
個人的には、メーカーにはもう一踏ん張りし、オムツはサイズにS寸を加え(細身で小柄な人には現在のM寸は大き過ぎる)、無地やピンクばかりでなく、花柄やチェック柄も検討して欲しい。
パッドは、付着状況によっては吸水場所が偏り、取り外す時に下着に触れて濡らしてしまうこともあるので、尿を吸水するやパッド全体に流れて行くようなつくりに改善をお願いしたい。
誰しも歳を取る。
尿漏れもその延長。
むやみやたらと落ち込まないようにしたいが、現実に自分が遭遇すると、やはり落ち込むんだな。