ニワトリはカメにならう

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今週の火曜日は、滋賀県近江鉄道沿線沿いにある豊郷で仕事。豊郷は、京都市内にある我が家からは電車に乗っている時間だけでも片道2時間近くかかる場所で、実に19年ぶりに訪れた(前回は2004年の9月に豆乳のデモンストレーションで)。

 

ぶっちゃけ、遠方であるばかりでなく交通の便からも決して行きやすい場所ではないのだが、今回の案件は担当商品が冷凍食品だったことと、10時から15時までの勤務(休憩1時間)でありながらギャラは通常の18時終了と変わりなかったのでお受けした。


「冷凍食品だから(試食品作りは)レンジでチンするだけでOK。楽だし、いつもより3時間も早く終わるし、それでいてギャラは変わらないし、うわーい、ラッキーな仕事だぜぃ」
と、大喜びで赴いたところが、甘かった!
業務日の翌日は、少なくとも午前中はずっと頭に芯があったほど、身体はダメージを受けたのだ。


原因の1つに、豊郷駅(無人駅)から現場であるスーパーまで歩いたことがある。
仕事の発注先であるメーカーは
「スーパーへの行き帰りにタクシーを使用してくれてけっこうです」
と言ってくれたのだけれど、そのタクシーが諸々の理由(この件は後に記事をあらためて述べる)で来てくれない。となれば、自分の足を使うしかないわけだ。


幸いスマホの乗り換え案内アプリに到着地であるスーパーまでの地図と共に音声ナビもついているのだが、なにぶんにも知らない土地だし、誰かに尋ねようにも人が歩いていないんだよねえ、、、豊郷って。


田畑が広がる中、民家やまだ開店していない個人店が並ぶ側を、朝っぱらからキツい陽射しにジリジリ焼かれながらスマホ上の地図を睨む私。
その横を、トラックや企業名が入った営業車がビュンビュンと通り過ぎて行く。
結局、地図上で徒歩20分とあるスーパーにたどり着くのに30分強もかかってしまった。


仕事を終え、帰途につくべく、朝に歩いた道を駅に向かってテクテク。スマホの気象アプリは31℃をマーク。
今度は歩いている途中で道路の検査をしているお兄さんや建物の工事をしているおっちゃん、下校中の小学生に会った。
なぜだかホッ。いいもんだよ、人がいる光景って。暑さ疲れもちょっとマシになった気がする。

 


豊郷駅に戻ってきて、駅を出てすぐの角にカメの石像があることに気づいた。
それを見て、ハタ、と閃いたよ。
高齢者となった今後のワーキングライフ(我が家は年金が少ないし、貯金も知れているため、夫婦共々死ぬまで働かないといけない)は、カメのスタイルでいこうとね。

ノロノロでも着実に」。


ワタクシことこけこっこのニワトリは今日からカメにならうのだ。


写真は、豊郷駅と駅前に設置されたカメの石像。