トマトシチューのデモを通し、意外な取り合わせについて考える

 昨日は、平和堂堅田店で、カゴメの「基本のトマトソース」を使い、トマトシチューのデモ。
 シチューにつきもののコンソメを使わず、しょうゆで味をつける和風スタイル。
 通常のトマトシチューよりあっさりしていて、お年寄りにも親しみやすい味のせいか、受けに
受けた。
 おかげで、一缶158円という価格設定も幸いしたのだけれど、ぽんぽん試食が出て、ぽんぽん
売れた。

 意外な取り合わせを前にした時、人は戸惑い、心は見事なまでに二分する。
 受容か、拒絶か。
 今回のように
「へえ! こういう使い方もあるんや。意外と美味しいし、やってみよう」
 と受け止められることもあれば、
 かつて同じ「基本のトマトソース」を使って実施したデモメニュー「トマトそうめん」みたいに
「何? これ? 見ただけで気持ち悪ぅ。食べる気ィせえへんわ」
 と、はなっから目を背けられることもある。

 ま、時の流れや世の好みの変化もあるのよね、これには。
 現に、トマトそうめんは、初めてデモを担当した五年前には完全にそっぽを向かれたが、一昨年
に再び担当した際には、そうでもなかった。
 子どもや若い人を中心によく試食が出たし、評判も上々で、売上もそれに比例した。
 実際、味はいいしね、トマトそうめんは。
 頻繁に作ろうとは思わないものの、オーソドックスなそうめんにあきた時には、グッド。

 和風トマトシチューの作り方は簡単。
 塩こしょうして小麦粉をまぶした鶏肉と一口大に切ったじゃがいも、人参、タマネギを炒める。
次に水2カップ(400ml)を加え、十分ほど煮込む。野菜に火が通ったらトマトソース約300gと、や
はり一口大に切ったブロッコリーを入れ、7分か8分ほど煮る。仕上げに塩こしょうをパッパッとふ
り、しょうゆを適宜プラス(私は大さじ二杯ほど。これは好みで調節して下さい)。
 冷蔵庫にころがっているもので作れるのも、嬉しい。