規格

昨日は、滋賀県は瀬田にあるピアゴ里山店で、デルタインターナショナルがアメリカから直輸入している、ブルーベリーのシロップ漬けのデモ。
 派遣会社Bからの紹介である。

 指示書に従い、試食メニューは二種類を提供した。そのままを試食皿に入れたものと、プレーンヨーグルトと和えたものと。
 どちらが人気かって?
 三対七の割でヨーグルトミックスの方。
 ブルーベリーの酸味がやわらぐということの他、見た目の作用も大きい。
 紫色のつぶつぶだけだと無造作に感じられるけれど、ここに雪のように白い柔らかいヨーグルトがプラスされると、どことなくデザートっぽくなるのだね。

 シロップ漬けではあっても糖分は最低限におさえているので、味そのものはブルーベリー本来の自然な甘味が生き、大好評。
 にもかかわらずなかなか売れないのは、一瓶450gという規格が一因。ブルーベリーは「ふたをあけると十日以内に食べ切らないと風味が落ちてしまう」性質のものなのに、ちょっと量が多過ぎるよね。
 家族全員がブルーベリーを常食するのなら、ぜんぜん問題はないのだろうけれど。

 そもそもブルーベリー愛好者には高年が多く、当然ながら一人暮らしや老夫婦二人だけの家庭が珍しくない。450gを消費するのに、どれくらいの日数がかかるだろうか。
 プラス、女性だと車ではなく徒歩や自転車で買物に来ている人もおり、持ち帰るにも大変さがつきまとう。
「その半分の量やったら買うのに」
 こんな声をたくさんいただいた。

 このご意見。
 実は昨年の九月に初めてこの商品を販売した九月半ばには既に多くのお客様に頂戴していた。
 報告書にも詳しく書いた。
 あれから五ヶ月。
 今回、三たび担当してみれば、パッケージは一新されているのに規格量は依然として450g。

 報告書はきちんと読まれているのかしら?
 「450gは多過ぎる」
 こうおっしゃるお客様は、私が出向いた店舗以外にも大勢いらっしゃると思うのだが。
 
 あるいは、輸入元との契約の関係上、一定期間内は規格を変えられないとか?