野生のシカに会い、感じたこと

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今年の正月は、いたって静かな、
でも、ここ十年のうちでは最も良い正月だった。

元日は大文字山に登山。
二日はDVD三昧。
三日はショッピング。

明けて四日と五日はお菓子作り。

大文字山に登った後は、比叡山経由で下山。
途中、とんでもない方向に迷い込み、戸惑ってしまった。

そこで出会ったのが、野生のシカ。
道路にひょっこり出て来て、
人がいるとわかると慌てて山の方に駆け上がって行ったのだ。
写真をごらんになればおわかりかと思うが、
色合いからして周囲の風景と完全に溶け込み、
遠目にはシカどころか生き物とも判別しにくい。
自然とは何とよく出来ているのかと、改めて感じた。
角と強靭な脚以外に特別な武器を持たないシカ。
自分たちを取り巻く環境を味方につけることで、
外敵から身を守っているのだ。

もっとも、これは、我々にも当てはまるかも知れない。
毎回毎回、
雰囲気も販売方法も従業員同士のルールも
微妙に異なる現場で仕事をしていて痛感するのだけれど、
そこで働いている人たちといかに良い関係を保つことが出来るかどうかが、
我々の居心地の良し悪し、さらには肝心の売上高にも響いてくるのだ。
良い関係とは、ほどほどの距離感。
ビジネスライクに徹し過ぎてはいけない。
と言って、馴れ合い過ぎてもいけない。
このバランスが難しい。

ただ、これだけは言える。
ベテランマネキンほど、周りを自分に引き寄せる。
それが当たり前であるかのように。
「今日はお世話になります」
「お願いしますね」
ごく自然に、表面的な挨拶ではない本音の部分で、この会話が成立する。
こうさせてしまうオーラがあるのだ。

オーラはお客様にも伝播する。
「何ということのない接客をしているのに、どうしてあんなに売るのかな?」
こんなマネキン。
いるよね?

オーラは自分に対する自信であると同時に、
相手への信頼のメッセージでもある。
そこに共感が生じ、共存意識へとつながる。

野生のシカも、山を自分たちに寄せ、
山もまた、シカたちを自分に寄せているのだ。

一昨日と昨日は初仕事。
再び「マルちゃん鍋用ラーメン」のデモをおこなった。
残念ながら、オーラは、デモをする私にはなく、
同商品のキャラクターであるちび丸子ちゃんの方にあった。
それでもラッキー。
丸子ちゃんのオーラを使わせてもらったからね。