「安定」を最優先するなら「固定給の仕事」+「デモンストレーター」

13日は滋賀県中部にある水郷、近江八幡で焼肉のデモ。
奇遇とは、このことね。
お客さんの中に懐かしい顔を見た。
十数年前、よく現場でいっしょになっていたデモンストレーター
良い意味で全身に丸みがつき、ふくよかな幸せオーラが溢れていた。

「私、もうデモンストレーターは土日だけにすることに決めた」。
彼女がこう言ったのは、かれこれ5年前の春か。
「昨年の東日本大震災であらためて知った。この業界はかくも不安定な世界なんやと。ほら、震災後の自粛ムードで、試食の仕事、二ヶ月くらいほとんどなかったやん。あん時は困ったワ。上の子が大学に入って何かと物入りやったし」。
そうね。私も困った。子どもは独立していたけれどまだまだ生活が大変な時期で、一円でも多く稼がないといけなかったから。
「で、その前は新型インフルエンザやろ。あん時もパーッと仕事がなくなって」。
はい、覚えていますよ。
「こんなに災害やら社会情勢やらに仕事のあるなしが左右されるんやったら、ギャラは低くても普通のパートの方が安定していてエエかなと。働く時間がほぼ決まっていると言うことは、収入も決まっているということやから」。
それでも、週末だけはデモンストレーターを続けたいのは、ギャラの問題。
デモンストレーターのギャラ。どうこう言っても悪くないからねえ、、、近年、全般に下がり気味ではあるが、なおも、、、。

平日は週に三日だけ近所の会社でパートタイマーとして働き、週末はデモンストレーターをする。
ワーキングスタイルをこう切り替えた結果、全体の収入は下がったものの、月々「固定給」(パート代)が入るようになったせいか、気持ちが落ち着き、デモンストレーターの仕事にもかえって集中出来るようになったそうな。

「安定」を最優先するなら、「ギャラは良くなくても固定給が入る仕事」と「ギャラは悪くないが仕事が不安定なデモンストレーター業」を組み合わせる。
これが一番かも知れない。