重いものを持って移動するということ。

二日間のカレーライスのデモが終わった。
作るのは簡単だし、嫌いという人はあまりいないメニューなので、試食数も販売数もそれなりで、まあ、楽と言えば楽な業務のうちに入るデモだろうけれど、辛いのは荷物ね。カレーを作るグリル鍋とご飯をたく炊飯器。この二つを持参しないといけない。
おまけに、今日日は売り場で煮炊き禁止の店も多く、その場合はさらに保温用のランチジャーとサーモスも持っていく。
これらプラス、包丁だのまな板だのの調理器具も。
全部合わせると、もう腰が折れるかと感じるくらいの重量よ。
カートで引いても、バスに乗る時などは、一瞬でもヨイショと持ち上げないといけないから、腰や背中への負担は甚大。

それにしても、現場の行き帰りにいろいろな人をみていて改めて思う。
鍋や炊飯器でなくても、同じように重いものを持って移動している人って、けっこう多いね。
例えば、子ども。
一昨日も、背中には赤ちゃんを背負い、片手で2歳くらいの上の子を抱っこしてバスに乗っている30歳前後の女性かいた。
オムツやら哺乳瓶やらを詰めたバッグも肩から下げている。
もちろんつり革に捕まっているのだが、、、バスが揺れたりコーナーをまわったりするたびにフラフラ。
で、こういう人のためにこそ「優先席」があるのに、うまく機能していないのが、現実だからねえ、、、。
その前に、バスの乗り降りに一苦労。
ホンマ、ノンステップバス、もっと増やして下さいな。

エレベーターもエスカレーターもない、すなわち移動は階段だけという駅もまだまだあり(特にJR)、カート持参でそんな駅に降り立ったら、思春期に整形外科系の病を患い背骨が曲がってしまった私など、悲惨の一言に尽きる。
途中で、二度三度と休まないと、カートを持ち上げて階段を移動できないからだ。
小さな子どもを抱えた人も同じに違いない。

社会的弱者とされる人たちにキツいのは、経済面からだけではない。