夏の終わり

今年の8月は忙しく、仕事日が20日。そのうちの17日を消化した今日、とてつもなく身体がきつい。
年齢的に立ち仕事がこたえるようになってきているのに加え、記録を更新し続けた猛暑からくる疲労が、それを倍加させている。
それでも、まあ、何とか無事に夏は終わろうとしておりますね。

ぶちまけてしまえば、私は8月20日から31日までのこの期間が、一年中で最も好きな時期なのだ。
夏の狂乱と喧騒が残る中、来たる秋へ思いを馳せる。
去りゆく「輝かしさ」への決別に未練を残しつつ、身勝手で薄情な人心は「新しさ」への期待に、ややもすれば膨れ上がる。
そこには、ああ、単に季節の移ろい以上の悲しい「真理」が流れているのですなあ、、、。

だからこそ、晩夏には、時代を問わぬ独特の哀愁が伴う。
一番わかりやすく表すなら、夏休みを終えて新学期を迎える子どもの心理。

夏が終わろうとしている。やり残したことはまだまだある。でも、学校は始まろうとしている。気分もそちらにシフトした方が良さそうだぞ。

これは、社会に出てからも同じ。
夏は誰でも訪れ、ゆえに、誰からも去って行く。
そこに、個人の思惑が入って、往々にして「夏」が「夏」でなくなる。

晩夏は、古来より繰り返されて来た、人生の縮図。
だから、好きなのよん。