ジャカルタから来たアラセブ(70代)レディ

昨日は、神戸市で仕事。帰りの新快速の中、仕事用具を詰めたカートを持参している関係で通路側に座っていた私(カートは大きさからいって通路側にしか置けない)に、
「失礼ですが、そちらの席に座ってもいいですか?」
と、英語で話しかけてきた婦人がいた。

私が、どうぞと答えると、すうっと席に。
顔を見ると、アジア系の年配の婦人。英語で書かれた旅行パンフレットを持っている。
英語を話すところから、香港かシンガポールから来たのかなと思い、お国はどちら?と尋ねると、ジャカルタとのこと。
そこから、京都まで、彼女とずっと話をした。

もっともけっこう大変だったのだ。
こちらがジャパーズイングリッシュなら、向こうもインドネシア訛りの英語。類型的なセンテンスなら、それでもわかるが、そうでない時はお互いに聞き直したり、もう一度説明したり。

私も普段は使い慣れていない言葉なので、頭の中ではわかっていても、肝心の口からはポンポンと英語が出ない。
でも、京都まで矢継ぎ早に互いにおしゃべりしていた。
実に陽気なおばちゃんだったので、こちらも携帯のいろいろな写真を見せ、ワイワイ。

日本は寒いこと、自分は77歳で夫は86歳であること、京都に行って神社をまわること、子どもは4人いるが孫はいないこと、私がかつて行ったカンボジアアンコールワットに自分も行ったことがあることなどなど話し、大阪から京都までアッと言うま。

私が驚いたのは、77歳で外国を一人旅するという、そのガッツ。
見た目も77歳にはとても見えず(身振り手振りや表情も豊かで、声にも張りがある)、「あなたって若く見える」と私が言ったら、大喜びしながらも、彼女自身よくよく自覚しているといった表情。

帰り際、旅行パンフレットの表紙ににサインしてと頼まれたので、ローマ字と漢字でサインし、
「良いご旅行を」
との言葉と共に別れた。

アラセブレディでも、言葉が自由にならない海外一人旅は、その気さえあれば出来るのだ。
驚くと同時に、勇気を貰った。?

70歳でセミリタイアと一応は決めているけれど、身体さえ自由になれば月に数回でも働こうかなとの気持ちにも、なったね。

写真は、昨年の初めに韓国は釜山に一人旅をした時のもの。

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