ストレス解消は、本に出てくる美味しいものを作ること。

皆さん、皆さんはストレスをどんな方法で解消していますか?

私のストレス解消法は、読書とタウンウォッチングを兼ねたウォーキング、そして料理。

この料理だが、、、ぶちまければ、普通の料理であって普通の料理ではない。
「本に出てくる美味しいもの」を料理するというもの。だから、私にとっては一種の「非日常」であり、それらを実際に自分で作る行為は、かっこうの気晴らしとなる。

特に食い意地が張っている方でもないのに(いや、本当は張っているのか)、子どもの頃から、物語中に登場する食べ物に異様に興味があった。

「小公女」で、下働きにおとしめられたセーラが、買い物途中に拾ったお金で買って浮浪児の少女に与えた、甘パン。

アルプスの少女ハイジ」で、ハイジがフランクフルトのお屋敷からアルプスに帰って来る時、仲良しのペーターのおばあさんへのお土産に持って帰る、白いやわらかいパン。

若草物語」で、マーチ家の次女ジョーがお隣のローリーを招いて披露した失敗料理の数々(酸っぱいクリームや砂糖と間違えて塩をかけたイチゴなど)。

他にもたくさんある。

最近では、久方ぶりに読んだ北方謙三のハードボイルド小説に出てきた、日本の飲食店で働くイタリア人の少年が作る野菜いため。
具は野菜だけで、オリーブオイルをたっぷり使って炒め、にんにくと塩胡椒と味噌と醤油で味付け。これをバターを塗らないパンに乗せて食べるととても美味しい、と作中に書いてある。

「どんなのだろう?」
関心を持ち、適当にキーワードを入れてネット検索をかけると、似たようなメニューがいくつかヒット。その一つを作って、パンに乗せてみたら、美味しいの何の!

「パンに美味しい野菜いため」なんて、また世界が一つひろがった気分。
オーバーかも知れないけれど、生きていて良かったなと感じるのは、こんな時である。

写真は、ブラック・ユーモア小説の傑作「料理人」。後味はよくないが、この本にも「美味しいもの」がたくさん出てくる。
ページをめくっているうち、作ってみたくなるよ。

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