品出しの話題を続ける。
もしあなたが
「毎日フルタイムは無理だけれど週に何日か、あるいは1日のうち少しの時間だけ働きたい」
と願うリタイア組で、体力に自信があり、コミュニケーション力も常識的にあるタイプなら、スーパーやディスカウントストア、ホームセンターなどの品出しのアルバイトに応募することをおすすめする。
高い確率で採用されるはずだ。
商品アイテムが多過ぎてロボットでは業務が遂行出来ない品出しは、とにかくする人が足りなくて困っている店舗が大半なのが現状。
店側も待っている。
「真面目で、一つ一つの作業を正確にこなし、普通に人当たりもいい」人材が来てくれることを。
社会経験があるリタイア組にはぴったりね。
それに、はっきり言って今のシニアは元気。下手すると、ヘナヘナした若い男の子よりよほどタフだったりする。
何より、座りっぱなしでもなければ立ちっぱなしでもなく、ほどよく動く品出しの仕事は、運動代わりにもなって健康にも良い。
職種がら常に上司の目が光っているわけでもないから、比較的に自分のペースで作業が出来るのも気楽だね。
実際、品出しのアルバイトをしているリタイア組のシニアは多い。
奈良県西部のベッドタウンにあるスーパーで品出しをしていた60代後半と見受けられる男性は、
「また働き出して、オーバー気味になっていた体重は元に戻ったし、生活も規則正しくなったし、人と接するから頭も若返るし、私が仕事に行っている日は嫁さんも友だちとランチしたりして息抜きしているようやし、エエことずくめ」
と笑っていた。
ご主人のリタイア後、奥さんが夫源病になって息苦しい日を過ごしている夫婦もいる昨今。
リタイアならではのワークスタイルで、ゆったりとした、そして幸せな老後を送りたいものだね。
写真は、京都府立植物園のコスモス。
もう少し涼しくなったら、オフの日は水筒とおにぎりと文庫本を片手に、ここで1日を過ごしてもいいな。