カルピスが国民的飲料となった背景の一つは?

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2月最後の土曜日は、京都市内の大型スーパーでカルピスのデモ。
ごくオーソドックスに水で割って試飲を提供した。

 

100年以上の歴史を持つカルピスは、日本人ならほとんどの人が一度は飲んでみたことがある飲料だけに、老若男女を問わず、その味にも香りにも根強い人気がある。
かつては、「初恋の味」とも言われたのだっけ?

 

1957年生まれの私にとってのカルピスは、まず、小中学生だった頃のお中元の定番の一つであった。
毎年、7月初めになると、どこからかしら「お中元」とのし紙が貼られたカルピスのセットが贈られてきて、おやつに家族全員でいただいたものだ。

 

次に、カルピスのテレビコマーシャルに連続出演したオズモンド・ブラザーズの影響か、明らかに日本発なのに不思議とアメリカ、それも大らかさや開けっ広げな面も含めての「豊かな」アメリカを感じさせる飲料でもあった。

 

オズモンド・ブラザーズ出演の一連のコマーシャルを思い出されたい。
花が咲き乱れる広い庭やプールを持つ大邸宅(日本人の目には)に住み、おしゃれな家具や食器類に囲まれたオズモンド家のきょうだいと両親が歌い踊り、仲睦まじくカルピスを飲みながら、最後に
「カルピスは最高」
と乾杯するのである。
あの映像に、ステレオタイプ的ではあっても「リッチなアメリカ」を感じた人は多いはずだ。

 

「リッチなアメリカ」。それは、「高度成長」だの「GNP世界第二位」(当時は)だの騒がれていてもまだまだ実感としての豊かさは体得していなかった当時の一般日本人には、憧れであり、非日常のキラキラした世界だった。

 

カルピスがヤクルトと並ぶ国民的飲料となった背景の一つには、オズモンド・ブラザーズのコマーシャルの存在があったかも知れない。

 

写真は、カルピスを使った一品。カルピスって、飲むだけではないのね(写真と文面はカルピス社のホームページより引用させていただいた)。