お中元お歳暮を考える その2

(注)2021年12月9日に書いた記事。

 

お中元お歳暮についての話題を続ける。


ものの本によれば、「お中元は半年間お世話になったお礼も兼ねてのご挨拶」であり、「お歳暮は1年間お世話になったお礼も兼ねてのご挨拶」なんだそうな。
よって、
「恒久的に交流が続くと思われる親戚や仕事関連の人には忘れないで送りましょう」
とある。


ところが、ネットの某マナーサイトにアクセスしてみれば、裏話として、
「本音ではお中元やお歳暮はもう辞めたいと願う人が少なくない」
とあるではないか。
事実、そのサイトが無作為に抽出した人たちへのアンケートでは、実に7割近くがそのように望んでいたとか。


理由は多々あれど、根底には日本人全体の経済環境の悪化があると感じる。
「普段はほとんど付き合いがない、単に親戚というだけの人に、なぜ何千円もする物を送らないといけないのか?」
「お中元やお歳暮をもらうのは嬉しいけれど、お返しを考えると負担」
「何だかいつもの習慣で、お互いにダラダラと続けていて。生きていれば皆それなりにお金がいることだし、カタチだけの中元歳暮よりも自分にとっての意義あることに使いたい」
こんなふうに考える人が増えているのだろう。


プラス、送ったり送られたものが必ずしも歓迎されるとは限らないミスマッチも、往々にしておこりえる。
また、同じ商品が重なって困ってしまうことも。


中元歳暮の目的が、
「お世話になったお礼をも兼ねてのご挨拶」ならば、本当に送りたい人だけに、その嗜好や生活も熟考しつつ、送ったらよかろう。
その際、メーカーには、手書きの一筆カードなどを添えるサービスも取り入れて欲しいね。