福祉の恩恵にあずかるのは、恥なことなのか?

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あらためて、世の中には奇妙な見栄を張る人がいるものだと、驚いてしまう。


嫁いだ県で、やはり母親と同じデモンストレーターをしている、同業者の娘さん。
所は違えど今回のコロナ禍で仕事がなくなって困惑していることも母親と変わりなく、また娘さんのご主人も職種がら大きく収入が減ったため、国民1人あたり10万円の一律給付を待つまで家計が持ちそうにない。
幸い、娘さんが暮らす市は、そういう給付まで生活に余裕がない市民向けに緊急の小口融資制度をもうけており、それを利用しようとしたら、同居している60代の姑の強い反対にあったと言う。
「役場で申請しているところを近所の人に見られたら恥ずかしい」
と。


同業者から電話でこの話を聞き、
「えええええーっ」
と、絶句した私。
「せやろ? あんたもビックリやろ?」
と、彼女。
「ここまできて、何をカッコウつけるんかと、私も思う。まあ、嫁さんが働くこともみっともないと嘆くようなタイプやからね、あそこの家はそんなに困っているんかと、まわりに知られたくないんちゃうかな」。


はあ、、、、、?
以前の記事でも書いた、
「人は自分の人生を生きることに忙しい」
と。
どこの家庭がこんな申請をしたとか、いちいち詮索しないと思うのだけれどね。
せっかくオカミが気を利かして提示してくれた救援の手を袖にする理由はない。


福祉の恩恵にあずかるのは、そんなに恥なこと?


もっとも、福祉職専門の知人によると、日本の高年層にはかなりの確率で
「オカミをはじめ、人に頼るのはいけないこと」
ととらえる人がいるそうだ。


写真は、我が家が一律給付金をオンライン申請した際に出たエラー表示。
けっきょく郵送での申請に切り替えたら、書類が届いたのが6月も半ば近くで、もちろん(?)肝心のカネはまだ振り込まれていないよ。