(注)2月12日に書いた記事。
久方ぶりに、手作りスープストック(鶏ガラと野菜くずを鍋に入れ、酒も加えてコトコト煮て濾すだけ)を作ったことは述べた。
今日の昼、これをベースにもやしスープを作ったら、まあ、美味しいの何の。一口すするや、スープの濃厚なコクが舌の上を走り、まろやかさが口中に広がったのだ。
あらためて、市販の中華だしを使ったり、お湯を注ぐだけでよいフリーズドライものと全く違うなあと認めた。
その風味の前には、安価野菜の筆頭のようなもやしの株もぐっとあがった感じ。
やはり、良質なスープストックは、美食の基本パーツの一つだよなあ、、、なんて、和風もそうだが、中華にしろ洋食にしろ、いちからスープを作るのはそれなりに時間と手間がかかり、忙しい時は難しい。
そういう事情があるから、食品メーカーも、粉末、ペースト、固形、液体、と形態は違えど、美味しいスープストック(和食ではだしに当たる)を消費者に提供せんと研究を重ねてきたわけで、、、。
ただ、たまには、手ずからスープストックを作るのも悪くない。
美味のため、健康のため、家族のため、何より自分のため。
繰り返すけれど、手作りスープストックは時間と手間を要するため、例えばアクをすくっている時などは、手を動かしながら、いろいろと考え事をしてしまうことも多い、、、食べ物とは関係がない、いま計画していることや今後の願望や、時に過去に戻って子どもの頃の思い出にひたってみたり。
その過程は、同時に自分と向き合う行為でもあり、そこから思わぬ発想が生まれてきたりもする。