かまどで炊くご飯

(注)10月6日に書いた記事。

 

昨日は5歳になる真ん中の孫の運動会。片道ざっと3時間をかけて大阪府へ。気温は高かったが、秋の大空のもと、かけっこに、ダンスに、器械体操に、日頃の頑張りを披露する子どもたちの声が園庭で炸裂した。


さて。


一昨日の記事で、6歳にして養子先の炊事を引き受けた北大路魯山人が、3等米を研究と工夫により1等米と変わらぬ美味しさに炊き上げたことは述べた。
魯山人明治16年生まれだから、当時の炊飯は、もちろんかまど炊き。最初は弱火でゆっくりと炊き、釜全体が温まったら一気に火力を強めるという、俗に「始めチョロチョロ。中パッパ」の炊き方であったことを考えると、火加減のコントロールに長けていたのだろう。
プラス、米の浸水時間やら、その時の水温やらにも気を配ったに違いない。
6歳の子どもが養親の機嫌をとるために、、、と考えると、その後の料理家としての魯山人の活躍の基礎がここで培われたとしても、いささか不憫の念を禁じえない。


それにしても、炊飯器なるものがある現在は、本当に恵まれた時代だね。研いで(無洗米ならそれも必要なし)、炊飯器内の目盛り通りに水加減をして、スイッチオンしたら、後は勝手に炊き上がり、保温もオッケイ。
炊飯器さまさまである。


次回からは、米関連のデモの話をしたい。