(注)8月10日に書いた記事。
個人的に定めた「夏休み」に入って、1週間と少し経った。
元々8月は、2月と並び、仕事が少ない月。これはコロナ以前からの現象で、娘が大学生だったり、夫が事業でこしらえた借金の一部を私も背負ったり、親戚間で互いの子どもたちの結婚や出産が重なったり、要するにお金が切実に必要だった頃には本当に困った。10年ほど前まで、ほぼ毎年、この2つの月には仕事を振ってくれる派遣会社に「お仕事おねだりメール」をさかんに送っていたものだ。
幸いそんなこともしなくてよくなり、ほっとひと息ついていたら、今度は夫の罹病。
経過は順調とはいいがたく、今日セカンドオピニオンを受けた。
「You Gave Me a Mountain」という歌がある。アメリカのカントリー系シンガー・ソングライター、マーティ・ロビンスの自作自演曲だが、日本では断トツでエルヴィス・プレスリーのカバー盤が知られている。
(大意)
砂漠の真ん中で生まれ、同時に母は死に、父には嫌われて育った。
今、私は監獄の中。
神よ、あなたはこれまで私に小高い山(hill)を下さり、その一つ一つを私は超えてきた。
でも、あなたは今度は高い山を下さった。
決して超えられない、高い山を。
10代から20代は恋愛に苦しみ、40代から50代は経済に苦しみ、何とか超えて、しばらくしたら病。
一定以上の人生体験をしてきた方なら、身に染みる歌詞だと思う。
写真は、その晩年のプレスリー(Public Domain. 横にいるのは、当時のアメリカ大統領、ニクソン。プレスリーが「You Gave Me a Mountain」を歌ったのは、彼の晩年期だった)。