1枚のPOPから考える。

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思わずシャッターを切った。
「私たちデモンストレーターも、このPOPみたいに、お客さんにバーンと語りかけないといけないな」
と。
先だって仕事で訪れた大型スーパーで、昼休憩中に店内で買い物をしていた時のことだ。


この手描きPOP。色合いはケバいし、ごちゃごちゃ感は免れないし、数字の書体からして安売りモードてんこ盛りだが、とにかくインパクトがあるよね。
「おっ。焼肉用の肉か。暑いし、週末やし、ホンマ、バーベキューもエエなあ。値段も3千円を切るんや。いっちょ買うたれや。1個では足りへんで。2個、いやもっと。余ったら冷凍したらええんやし」
なんて気分にさせるよね。


かつ、肉をカゴに入れた奥さんはこう言うだろう。
「お肉だけでは栄養が偏るわ。キャベツやピーマンなどの野菜も加えないと。おうちバーベキューは準備も後片付けも簡単だからいいわねえ」。
結果、青果の売上も伸びる。


販売は小手先のテクニックではない。お客さんの深層に眠るニーズを掘り起こし、情に訴え、
「ためしてみなはれ」
と、背中を押してあげる行為だ。