今日は、昨年の10月に大腸がんの入院手術を受けた夫の検診結果を聞く日。
幸いなるかな。
リンパにすら転移は全くしていなかったし、他の血液その他の機能結果も上々。
ただ、当の夫はねえ、、、。
複雑な気持ちを、まだぬぐえないらしい。
なぜなら、ずっとずっと、ややもすれば対症療法に偏ってしまう傾向がなきにしもあらずの西洋医学に反発し、病をおこした身体を、その人の生活習慣から思考の癖までを考慮に入れた根本から見直す自然療法に傾倒していたこともあり、、、。
結局は、がん特有の痛みとだるさに耐え切れず、西洋医学の外科手術を受け、現在があるわけだけれどね。
ぶっちゃけ。術後に執刀された先生から手術で除去したがんを見せられた私は、
「こんなに大きいのが(患部に)居座っていたのか」
と驚くと同時に
「手術はギリギリのタイミングだったな」
と思った。
大袈裟ではなく、あと2週間(手術が)遅かったら、夫は腸閉塞になり、激痛でのたうちまわりながら、逆流した糞尿とともに違う世界に行っていた可能性を否定できない。
でもねえ、がんでどんどん痩せ、声も弱々しくなっていっている夫が、
「生きていること自体が辛くなるほど痛い」(がんの痛みである。特有の痛み)。
とこぼすようになった時、妻の私は、自然療法であろうが西洋医学であろうがアーユルヴェーダであろうが漢方であろうが、どんな療法でもいい、とにかくこの痛みから解放させてあげたいと、強く思ったものだ。
ダブル・オストメイト、すなわち障がい者になって、ざっと半年。
その間には、ストーマトラブルも幾度となくあり、私も含む周囲も振り回された(先の娘一家との旅行でも)。
それでも、時間は前にしか流れていかないように、人も未来、最低限で現在にしか、目を向けるしかない。
過去は変えられないのだからね。