闘病中の夫と大喧嘩〜眠れない夜

心身共に疲れているのに、眠れない。

困ったものだ。

何をどうやっても眠れない。

 


こういう時に限って、酒を飲んでもますます頭か冴え渡るんだな。

プラス、加齢で胃腸が弱り、アルコールにめっきり弱くなっている。

それでなくても、この時間から飲めば翌日に持ち越すことは必須。

 


まあ、エエか。

明日は休みだ。

飲みながら、書こう。

 


4月5日に大腸ガンの告知を受け、医師からは

「すぐに手術を受けて肛門を取り、、、」

云々の説明を受けた夫。

もともと「すぐに外科手術をする」西洋医学に批判的なこともあり、食事と運動と生活改善を主とする自然療法を選択し、一切の「現代医学による療法」を否定した。

 


それはかまわないんだけれど(夫の性格はよく知っている)、、、ああ! 人間って、窮地に陥ると、その人の本来の性格が剥き出しになるんだな。

 


先だっての歯磨き粉騒動に始まり、今度は食器洗剤騒動ときた。

 


やってられないよ。

 


農薬が云々と言うから、こちらはネギやシソからして酢水に漬けて農薬除去。

 


砂糖も味醂もノーと言うから、簡単な料理でも理科の実験よろしく試行錯誤。そのことに時間も労力も少ない能力も費やしているのに、身体にいいからと、野生のタンポポやマツを大量に持ち帰り、食料にするべく加工しろと要求。

 


仕事が立て込んでいたら、いや、そうでなくてもこちらの体調によっては

「とてもとても」

なので、ネット検索をかけて発見したオーガニック専門店に、自転車で30分ほど走らせて買物に行く。

ひんやりした現場で立ち通しの連続仕事でフラフラしている身体にムチ打って。

 


なのに何よ! 歯磨き粉にしろ食器洗剤にしろ、身体に入れるものだからこだわらないといけないなんて、西洋医学だか東洋医学だか知らんがおとなしく医者の言う通りに入院してくれたらこんな余計な思いはしなくてすむのに、、、の気持ちは、本音として、確かに意識の根底にある。

 


まあ、夫の過度のきれい好きは誰しもが認めているところだが、、、。

 


私にも私の人生がある。

決して考えたくはないものの、夫に万が一のことがあっても、その後も私は生きていかないといけない。

 


子や孫に迷惑をかけないだけの最低限の準備はしていて、薄情と罵られようが、それだけは、、、との気持ちはある。

 


経済的な事情もあるため、5月も出来うる限り仕事を入れたし、そもそも家にいると、やってられん。