自動販売機1つにも、物価上昇の影はしのびよっている。

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最近、水産関連の仕事が多い。この火曜日もそうだった。

 


ぶっちゃけ。水産関連のデモは、売上の面では楽な部類に入る。担当商品のほとんどは、旬、あるいは季節の行事や風習などの関係で、その時期に食べる商品だからである。

ここいら、農産物とデモと共通のものがあるな。

 


そのぶん、と言うべきかどうか。別の面では、他の部門のデモよりはるかに辛い面があるのだ。

他ならぬ寒気、それも尋常ならざる寒気である。

 


火曜日のこの日も、現場に立ってものの30分も経つと、指先が痺れ、やがて感覚がなくなってきた。

手袋をしていてもこうなのだ。

いかに低気温か、想像していただけると思う。

 


昼休憩時。店内で弁当と豚汁を買って社員食堂に向かう前、思わず店のテラスにあった自動販売機で温かいミルクティーを。

コインのお釣りの音とほぼ同時にガシャンと降りてきたボトルを手に取り、一瞬、

「ええっーっ」

と心の中で叫んでしまった。

 


「ち、ちいさい、、、」。

 


そうなんである。

買い求めたメーカーのミルクティーのボトルタイプは、何度かデモした商品だから特別によく知っているのだけれど、一回り、いやもっと小さくなっていない? どう見ても発売当初の85%から90%程度の容量だ。

そのくせ、値段は確実に上がっている。

まあ、自動販売機の設置にも電力その他の経費がかかっているのだからね。

 


自動販売機の飲料にも、物価上昇の影は忍び寄っていることを、まざまざと感じさせられた。

 


それにしても、自動販売機の飲料。私が進学のために岡山東南部の農村から都会に出てきた当時(1975年)は、砂糖とミルクたっぷりのコーヒーや申し訳程度に果汁が入っているだけの甘いジュース類しかなかったのに、ざっと半世紀後の今日では、実にバラエティに富んでいるね。

 


写真は、記事の現場ではなく、大阪市南部のとある中堅スーパーに置かれていた自動販売機。