鍋と亀岡のあられ

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一昨日は、京都内陸部にある米どころ、亀岡で冷凍パスタのデモ。
例のごとく
「レンジでチンするだけなのに味は専門店並み」
という商品の基本コンセプトがお客様に大受けし、
午後三時までに商品を完売した。

定時よりずっと早く帰れたのに、
寒気の強い亀岡での仕事はこたえたとみえ、
帰宅していつも通りにホットウイスキーを一杯飲んだら、
あらら、こちらはいつも通りではなかった。
天井がまわり出したのだ。

身体が芯まで冷えきると、
アルコールは染みやすくなる?
ともあれ、文章は書けない。
夕食の仕度だけ済ませ、風呂に入って、早々に眠った。

さて、鍋の続きといこう。
一つの鍋を四、五人で取り囲み、
めいめいの小皿に具を取り出して食べる鍋。
これは、ある意味、
「和」を重んじる日本人ならではの食文化ながら、
外国の方からみると違和感を持つ部分もあるらしい。

鍋の写真を送ってあげたメールフレンドからの質問にこんな内容があった。
「鍋から自分の皿に具をうつす時、
あなたたちはめいめいの箸を使うのか?」
もしそうだとすれば自分は非常に抵抗があるだろうと、添えていた。

「いえいえ。菜箸というのがありまして、それを使うのですよ」
と返信したが、はたと気づいた。
家族やごく親しい間では、菜箸も使わないよね?
自分の箸で取り分ける。
独身だった頃、職場の宴会で箸の背の部分で具を掴んでいたところ
「そんなんせんかてエエ。
毎日いっしょに働いている仲やがな」
と先輩に言われたこともある。

そう。私とあなたは仲間。
一つの鍋に自分たちの箸を入れても
かまわないじゃないの。
これでこそ「同じ釜の飯を食う」ことだよ。

ううむ?

もっとも、これもはたと気づいた。
外国映画のパーティシーンでも、確かにそんな行為は見かけないね。
大皿に盛ったサンドイッチなりカナッペなりは一つ一つが独立していて、
人々はそれを手で掴む。

料理も同じ。
取り分け用の大きなスプーンで、自分の皿に移す。
家族や恋人間でも変わらない。

はあ?
料理の食べ方一つにもお国柄かあらわれる?

写真は、亀岡産の米で作ったあられ。
美味しい米が出来る亀岡は、あられも有名だ。
パリパリとした食感で、あっさり風味。口中に塩辛さが残らない。
あられも、鍋同様、宴会に欠かせないアイテムで、
こちらなら、
「一つの鍋にめいめいの箸が入ることに抵抗がある」人にも、
すんなりと受け入れられそうだ。