キムチ鍋のつゆで作るお好み焼き


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複数の仕事仲間の証言によれば、今冬、鍋つゆの売上が、例年に比べてイマイチだとか。

そりゃあ、これだけ暖かかったらね。寒中見舞いの便りが交わされる今時分になっても、少なくとも日中の気候は小春日和さながら。とても鍋を囲む気にはなれんわ、、、鍋は、冬の風物詩の一つで、ピューピューと吹きすさぶ北風やしんしんと降り注ぐ雪、底冷え特有のどんと重い鉛空などが背景にあってこそ、より温かさと美味しさを感じるものなのだ。


食品メーカーも暖冬を配慮したのか。
2016年、申年の初仕事は、キムチ風お好み焼きのデモだった。お好み焼きを焼く時、種に加える出汁の代わりにキムチ鍋のつゆを使うわけ。


アイディアは面白いと思う。特に希釈式の鍋つゆはキムチ鍋でなくても残ることが多く、それを最後までうまく使い切ると言う点で、節約にもなるし、広い意味ではエコにも貢献している。


味も悪くない。

もちろん(?)作り方は超簡単。

唯一の手間は、キャベツを、粗みじん切りにすることだ。


試食は大好評。子どもを中心に、パクパク食べてくれた(キムチの味はほんのり。小さな子どもや辛いのが苦手な方も食べられる)。


それなのに、肝心の売上は伸び悩んだ。
同じ日、同じ現場に、健康飲料のデモで来ていたベテランが言った。
「キムチ風お好み焼きそのものは美味しくても、それを作るためにキムチ鍋のつゆを買うことは、あまりないんちゃうかな。(キムチ鍋のつゆを)買う時は、やっぱりキムチ鍋を作る時やで」。
店の担当者も同意見だった。


私もそう感じる。
メーカー側もそれは承知だったはずで、今回は、売上よりも「こんな使い方もありますよ」とのメニュー提案が主なる目的だったのだろう。
こういうタイプのデモも時々ある。


写真は、家の近所の田んぼの畦に咲いていたタンポポ
本当に、今年は冬らしくない冬だ。