ギャンブル依存は心の闇

(注)6月21日に書いた記事。

 

ブログに「仕事中にギャンブルの話をする人を初めて見た」と書いた。


ギャンブル自体は個人の趣味だから否定しないし、職場でも休憩時間などに仲間うちで話題にしているのは目撃したことがあり、それは別に抵抗を感じなかったけれど、仕事をしている最中には、、、ね!


ここで思い出すのが、デモンストレーター駆け出し時代の私に、段取りや盛り付けなどを、それこそかゆいところに手が届かんばかりに親切に教えてくれた、他社のベテランデモンストレーター
「あんた、一生懸命に仕事しているから、助けてやりたい思うたんや」。


この彼女が、実はパチンコに狂ってすべてを失った過去を持つと、彼女自身の口から聞いたのは、いつ頃だったか。


人生そのものが賭け、すなわちギャンブルだと考えている私には、パチンコにしろ競馬にしろ競艇にしろ、そこにのめり込む心理がもう一つわからない。


そんな私でも、オヤジギャルがブームになっていた時に社内の付き合いで「1度だけ」と、500円の券を買ったことがある。結果、大穴で10万円となって返ってきたが、「この金は天からの施しもの」と、翌日に証券会社で中国ファンドとして預け、2度と賭け事はしなかった。


くだんの「パチンコでつまずいた」彼女に
「パチンコって、そんなに面白いんですか?」
と聞くと、
「面白いと言うより、私には必要なもの。今も、昔より回数は減ったし無茶もしないけれど、時々行っているよ」。
そして、
「私は私の道を行くしかないから」
と、サバサバした表情で語った。


新人の私にさえあんなに気遣いしてくれ、昼食後のコーヒーもおごってくれるほどに優しい彼女。
何か、心の奥底に欠落を感じているものがあり、それが彼女をパチンコに駆り立てたのかも知れないな。


誰しも「闇」を持っている。
悲しいかな。人によっては、自分でそれを見ることも、まして感じることも出来ないのだ。