昨日の続き。
試食数が伸びない。こういう時にはデモンストレーターのメニュー提案力と、もう一つ、雑学力が役立つと書いた。
では、雑学力とは何か?
ズバリ、知識の引き出しの数である。
仮にあなたがA社のB牛乳のデモンストレーションを請け負ったとしよう。
「.A社のB」はひとまず横に置き、そもそもあなたは牛乳についてどれだけのことを知っていますか?
種類、成分、効能、製造過程、歴史、使いみち、そして、牛乳に関するこぼれ話と言うか、ちょっとしたエピソード。
知っている事柄、すなわち知識の引き出しの数は多ければ多いほど良い。何故なら、それらの中からその日に立っている現場にマッチしそうな事柄を選び出し、アレンジした上でセールストークとするのだが、ズバリ引き出しの数のぶん、バリエーションの幅が広がるからだ。
例えば、牛乳にはカルシウムが多く、かつ、体内への吸収率もよいことは、一般に知られている。
さて、ここからが、知識の引き出し数の勝負となる。
その日、あなたが立っている現場にはどんなお客さんが一番多く来ている?
よく観察すれば、地元のお年寄りが多いとか、子育て中の若いお母さんたちがメインとか、OLやビジネスマンの姿が目立つとか、ある程度の全体的傾向がつかめるはず。
となれば、同じ「牛乳のカルシウムの多さと吸収率の多さ」をアピールするにしても、その切り口は違ってきて当然じゃなくて?
地元のお年寄りが多ければ、仲間内でも話題になっているであろう骨粗しょう症を、子育て中の若いお母さんがメインならば、成長中の子どもの骨や歯への作用を、OLやビジネスマンが目立つのであれば、仕事を迅速に進める上で不可欠な集中力への影響を、まずは話題にしない?
その時にセールスとしてのトークが出来るかどうか。ここに、あなたの持っている引き出しの数がかかわってくるのである。
「へぇー、この人、けっこういろいろと知ってるやない」
「ふうん。そんなこともあるん?」
あなたのトークを聞いて、お客様にそう感じてもらえるようになったらシメたもの。
あなたに興味を持ったお客様が試食して下さる確率は、グンと増えるはずだ。
では、雑学力を高めるためには、どうしたらよいか?
簡単なんだよね、これ。
次回を楽しみにしていてね。