治療食作りの「実験」を楽しいと感じられるようになるまで、どれくらいかかるのだろう?

(注)6月14日に書いた記事。

 

夫の治療食が始まって2ヶ月が過ぎた。まだまだ試行錯誤の連続。下処理や前工程に一手間かかる割には思うような味が出せず、落ち込んだり、時に苛立ったり。


仕事でも、作る料理にまず自分自身が満足出来ないと他人に提供出来ないタイプである。そのため、一度も作ったことがない試食メニューを披露する場合は、必ず自宅で予行演習をしていった。納得する味になるまで、量や火加減を調整しつつ、何度も繰り返す。料理と言うより、理科の実験だった。


そうして得た「データ」をレシピに付加し、現場に立つ。データは我が脳の中では数値化かつ可視化されているから、そりゃもう、絶対の自信ですよ。


逆に言えば、己のカンで初めての料理もササーッと作れる仲間が羨ましかった。
羨ましかったが、その方面のヒラメキはゼロに等しいので、私は私のやり方を通すしかない。


もっとも、料理初心者のお客さんにはすごく喜ばれたけれどね、、、〇〇を大さじ□杯振りかけたらすぐに鍋をゆすって材料全体になじませる、△△がクタっとなるまでは強火で、、、なんて、極めて具体的に説明出来たから(どれも「実験」過程で学んだこと)、
「お姉さんは、親切に教えてくれはるワ」
と、よく言われた。


治療食の「実験」を楽しいと感じられるようになるまで、あとどれくらいかかるのだろう?