それががんです。

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(注)8月23日に書いた記事。

 

8月21日。西大和(奈良県西部)にある大型店での仕事を終え、行き同様に2時間半かけて帰宅。


キッチンのテーブルに座っていた夫を一目見るなり、
「え?」
と、目を見張り、ついで茫然とした。


たった1日で、別人のように弱った夫がそこにいた。表情は平板で、声にも張りがない。聞けば食欲も全くなく、昼も夕も固形物はもちろん、豆乳やスープすらの液体ものですら内臓が受け付けない。
「これではいけない」
と、昨日のうちに私が特性スープと共に用意していた、「かぼちやの煮物」(甘味は麹を使う)と「きゅうりとわかめの酢の物」(砂糖なし。レモンなどの柑橘系果物の果汁を足し、ゴマを加えることで風味を出す)を無理やり口に入れたが、
「味がしなかった」
と言う。


そして、
「(温まると肛門奥に出来たがんの痛みがなくなるので)もう1度風呂に入ろうかと思ったけれど、その気力もない」
と早々に2階にある寝室にこもってしまった。


「今朝、私が出かける時までは普通に食べていたし、朝の散歩に出かけるくらいの力はあったのに」。
ショックを受けた私は、
「夜分、ごめんなさい」
と、消化器系のがんを患ったことがあるご主人を持つ仕事仲間にメール。10分と置かずに返信がきた。
「それががんです」。


「ただし」
と、彼女は続けていた。
「急転は悪い方にばかりでなく、良い方にもあるから、あまり症状の変化に一喜一憂し過ぎないように」。


彼女のご主人の場合、抗がん剤の副作用か、服用後の吐き気と下痢がひどく、体力を削がれて食事も喉を通らなくなったほど。肝心のがんの症状自体も一向によくなる気配がない。
「こんなに我慢して治療に取り組んでいるのに、なぜ?」
苛立ちと苦しさのあまり、ご主人は奥さんである彼女にたびたび当たった。それが、ある日とつぜんにその吐き気と下痢がおさまったと言う。
「もうストーンと。昨日までのあれは何だったの? こんな感じで」。


ふうん、、、。


半信半疑はまだ消えないながら、そういうこともあるのなら本当にいちいち落ち込んでいてはいけないのだと胸に刻み、セカンド・オピニオンでの2度目の診察も受けた現在、また最初にがん告知をされた病院に、夫と来ている。


ちなみに、今日の夫。昼食にグルテンフリーのワッフルを2枚も食べ(それもコーヒーといっしょに)、玄米がゆもお代わりしたほど、食欲は旺盛だ。


写真は、1番上の孫と真ん中の孫。