一度いだいたマイナスイメージを覆すのは容易ではない。

世間様がせわしく働く時は休み、反対に世間様がゆっくり休む時は働くのが、我々サービス業の、いわば宿命。
もちろん私も今日から連続で現場に立つ。

連休明けには、もう病院に行こう。
これだけ風邪が長引くのはちょっと普通ではないし、そうこうしているうちに耳にまで影響が現れてきた。
ほら、飛行機の離陸時、あるいは着陸時に耳が一時的に塞がったような感じになるよね。ああいう状態が、ここ二日ばかり続いているのだ。

もっとも耳を診てもらうのは、正直、憂鬱。
小学校4年生の冬だったから9歳の時か。耳の中にデキモノが出来、それが炎上をおこして治療を受けたのだけれど、あの時の痛さが50年以上経った今も忘れられなく、耳鼻咽喉科への受診をためらわせてしまうのだ。

そう言えば、歯が悪い親友も話していたな。
「子どもの時、歯医者でドリルみたいなもので歯をガガガガーッと削られ、あの感触がずっと残って、その後も歯が痛くてもなかなか医者に行けない。出来ることなら歯痛薬で治してしまおうと思ってしまう」。

治療であれ、商品であれ、対人関係であれ、人間、一度そのことやものにマイナスイメージを抱いてしまうと、それは容易なことでは覆せない。
例えば、あの雪印牛乳の食中毒事件の被害者の方々の中には、未だに雪印牛乳どころか牛乳そのものも飲めない人がいると聞く。
私や親友のように、何十年も引きずってしまっているのだ。

心して、仕事をしたいものだと思う。