パンにも合う漬物

6月10日の日曜日は、滋賀県中部にある小さな町で、浅漬けのもとのデモ。
浅漬け定番のキュウリの他、パプリカやミニトマトなどを使って「カラフル漬け」を作り、お客様に味をみていただく。
「やはりね、、、」
と言うべきか。
デモ結果は、実施する前の予測通りとなった。

キュウリは、老若男女、誰が試食しても、感想は「美味しい」(ただし、塩分を制限している方や、高年の一部の方からは「塩気がきつい」との答もあった)。
それが、パプリカやトマトとなると、見事に好みが分かれるのだ。

ご存知のように、パプリカには苦味があり、トマトには酸味がある。
それが苦手な人は、浅漬けにしても、やはり苦手。
パプリカを試食されたある若いお母さん。
「漬物にしたら苦味はかなりやわらぐけど、やっぱり残るわ。子どもは無理」
とおっしゃった。
トマトもしかり。

もっとも、それはそれとして、
「こういう漬物、ビジュアルもおしゃれやし、パン食にも合うね。自分はパプリカもトマトも好きではないから、別の野菜を入れたらいいのかも知れないね」
と、好意的にとらえて下さった方もいた。

そっ。そうなのよね。
メーカーが用意した漬物レシピ集をめくっていて感じたことの一つに、「今回のデモで意図した狙いの一つに、漬物=ご飯なる図式を変えたかったのではないか」というのがあった。
朝食はご飯よりパンが多い現在。パンにもマッチする漬物を提案できたら、浅漬けのもとの需要は大きく伸びる。

しかも!
朝のパン食って、漬物や野菜の具が入った味噌汁と一緒にとることが多い朝のご飯食に比べ、野菜が取りにくい。
サラダを添えるには時間がかかるし、いきおい液体の野菜かフルーツジュースのみになってしまう。
そこに、手間をかけずパッパッと野菜を切って漬け込むだけで食べられる漬物があれば、、、。
栄養的にもバランスがとれるというものである。

その観点から考えれば、思い切って「キュウリの浅漬けサンドイッチ」などデモしたら、思いのほか受けるのではないかしら。
我が家では、時おりキュウリのサンドイッチを作る(普通の食パンでもオッケー。バターとキュウリに降った塩のハーモニーが素晴らしい)のだけれど、パンがあまり好きでない夫でもおやつ代わりにパクパク食べるほどの人気メニューよ(キュウリに降る塩胡椒を浅漬けのもとに代用してもらう)。
作るのも簡単だしね。

ご飯ばかりでなくパンにも合う漬物。
いろいろ試してみるのも面白そう。